今日は、ある時間帯まで雨が降っていた。
図書館に行ったとき、傘を入れるビニル袋が提供されていた。
入り口付近で、その袋に傘を入れ、図書を返却し終わって帰るとき、その袋を捨てようと思った。
図書館の入り口に、要らなくなったビニル袋が重ねて乱雑に置いてある場所があった。その場所は、四角い箱の上だった。
僕は、その四角い箱はゴミ箱で、入りきらなくてあふれているだけだろうと思った。
でも違った。それはゴミ箱ではなく、ただの箱だった。穴も開いてない。
僕は図書室に戻り、受付の人に、「このビニル袋はどこに捨てればいいですか。部屋の外のゴミ箱でいいですか」と聞いた。図書室の外に、”もえるゴミ”と、”もえないゴミ”と書いた二つのゴミ箱があったからだった。
受付の人は、「ああ、そうですよね。捨てるところが必要ですよね」と理解してくれ、部屋の外にあった、もえるゴミの箱へ捨ててくださいということになった。
そして、そこへビニル袋を捨てて帰ろうとしたとき、再度、入り口のところで、先ほどの他の人が置いていったビニル袋が目に入った。
これらのビニル袋は、自分が置いたものではない、それはわかってる、でも吉野敏明先生の影響か何なのかわからないが、それらのビニル袋を全部手に取って、また図書室近くにの、ゴミ箱の置いてある場所に戻り、再度捨ててから、図書館を後にした。
このことを行うのに、吉野先生のいうように、特別な才能は要らない。ただ、そのときの僕はそういう選択をした、ということだった。