階段のカナブン

先日のこと。

朝散歩に出かける。

階段を降りている時、緑色の甲羅を持ったカナブンがいた。

このままじゃ、住人に踏まれる可能性が高い、と思ったが、いつものように助けなかった。なんとなくカナブンの身体が汚れているように見えた。

いつもの公園に行く。鳥がいる。ハクセキレイではない。名前がわからない鳥だった。

ウグイスの鳴き声が聞こえた。

雨が降ってきた。少し急いで帰ろうとした。

階段を上がっているとき、再びさっきのカナブンを目にし、先ほどと同じ思いを抱く。

だが意を決して、手に乗り移ってもらう。

なかなか移動しなかったが、やっと乗り移った。

そのまま、いつもの草むら、切り株へカナブンを移動させた。

日の光に照らされたカナブンの甲羅は、薄暗い階段で見るよりも、ずっときれいに見えた。

再び帰り道の階段にて、ある人のメッセージが浮かんだ。

昨日までと違うこと、これまでやらなかった事をすれば、脳は変わると。

僕の脳は、少しは変わっただろうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です