職場からの帰り道
駅のトイレで用を足そうとする。
そのとき、トイレのふたが閉まっていた。
最近はコロナの関係でトイレのふたを閉めて流してくださいという貼り紙がしてある。
しかし、流す人はちゃんと流れたかどうか確認しないまま出てしまう人が多い気がする。
それに便の性状によっては、流すときふたに散ってついてしまうこともあると思う。
今日はそれだった。
仕方なく、かばんの中に常備している、BMDのアルコールを含んだ液体を取り出してふりかけて、トイレットペーパーでトイレのふたをふいた。ついでだから便座もふいた。すぐに汚れは落ちた。トイレットペーパーが存在してくれていて、ありがたいと思う。
この時、お金ってなんなんだろうと思った。これをやってもだれかにお金がもらえるわけではない。でもこれは必要なことだと思える。価値があることだと思える。そういう行動ができるある程度の健康体と、物も与えられている。
自宅近くのバス停で降りると、あたりは暗く、鈴虫の声がする。
今日はせみの鳴き声を聴いたろうか?
家に帰って、夕食を食べる。
バナナと味噌汁はとてもうまかった。他のものもおいしかったが、この二つは特に印象に残っている。